project 2014.4.1

「ユーザー・イノベーション研究会」(2014年度-現在)

日本マーケティング学会のマーケティングをテーマにしたリサーチプロジェクトです。年に数回。研究報告会を開催しています。

【研究目的】

 近年、ユーザーが製品やサービスなどを開発したり改良したりする、「ユーザー・イノベーション」の事例が多く見られる。こうしたイノベーションを企業が活用するために、リード・ユーザー法や、クラウドソーシング法などの消費者参加型製品開発の手法が実践されている。だが、こうした先駆的な取組みは多くみられ、研究も進展してきているものの、まだまだ定着しているとはいえない。
 そこで、本研究では、国内外の研究成果の知見はもちろん、ユーザー・イノベーションの多様な事例をとりあげ、市場成果をもたらすメカニズムを分析する。こうした活動を通して、研究の発展だけでなく、多くの企業による効果的な取組みを促進する。さらには、新しい仕組みの開発も挑戦したい。そのため、研究報告会には、共に取り組める実務家や研究者、大学院の参加を期待する。

【研究方法および研究計画】
研究方法・計画としては、以下のことを実施する。

  1. 国内外の研究成果の共有
    ユーザー・イノベーションの提唱者であるMITのエリック・ファン・ヒッペル教授をはじめ、国内外の研究者の研究成果をとりあげ、その知見を研究グループで共有する。
  2. ユーザー・イノベーションの事例の共有
    実際に実践する企業のゲストスピーカーを研究報告会に招いて、その取組みの内容や、市場成果などを報告いただく。その上で、参加者とともに成功要因や課題の整理を試みる。
  3. 体系化・類型化の実施
    国内外の研究成果と、事例の共有を行いつつ、ユーザー・イノベーションを活用するにあたっての成功要因を体系化し、類型化を行う。
  4. 研究成果の書籍化
    本研究プロジェクトの研究成果の書籍化を目指す。

【研究期間】
2014年4月〜2018年3月

【リーダー】
西川 英彦 法政大学 経営学部 教授

【企画運営メンバー】
水野  学 阪南大学 経営情報学部 教授
廣田 章光 近畿大学 経営学部 教授
清水 信年 流通科学大学 商学部 教授
堀口 悟史 堀口海運株式会社 代表取締役
于  キン 立命館大学 経営学部 助教
本條 晴一郎 静岡大学 工学部 准教授
大伴 崇博 株式会社良品計画 生活雑貨部MD計画担当課長 / 法政大学大学院 経営学研究科 修士課程

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