member 2015.11.29

【ポスター発表】大森友子(修士課程)「ファンコミュニティの構造分析と継続的活動要因の探索」『マーケティングカンファレンス2015 ポスターセッション』

会議名:
日本マーケティング学会 マーケティングカンフェレンス2015 ポスターセッション
早稲田大学(東京都新宿区)

報告日:
2015年11月29日(日)

報告要旨 : 
 同人誌の市場規模は2014 年度で732 億円に達し,日本最 大の同人誌即売会であるコミックマーケットは2013 年度から 来場者数50 万人を超えて,その市場は好調と言われるオタク市場の牽引役となっている。そして同人誌市場の中でも多数 を占めているのがアニメ,漫画などのファンが既存の著作物を基にして,脚色などを加え,副次的に創作を行う,二次創作と言われる作品である。 本稿では二次創作作品のファンコミュニティに注目し,コミュニティ構造の変化がコミュニティ全体の活動にどのような 影響を与えているかを考察することを計画している。ソーシャ ルネットワークの構造を分析した研究は現在までにもいくつか報告されており,Wikipedia やニコニコ動画を対象にした協調 的創作活動に関する研究があるが,いずれも時間の経過によるネットワーク構造の変化やコミュニティ活動の変化については言及されていない。 本研究では投稿作品につけられた投稿者,日時,タグなどからネットワーク分析を投稿数の変化が発生した前後などで 複数回行い,長期間活動が維持されるコミュニティと短期間 で縮小するコミュニティに関してその構造の変化の比較を行うことを予定している。

>カンフェレンス・プロシーディングス Vol.4