会議名:
日本マーケティング学会 マーケティングカンフェレンス2015 ポスターセッション
早稲田大学(東京都新宿区)
報告日:
2015年11月29日(日)
報告要旨 :
本研究では,本来,記者が実施するニュース記事の制作や選択において,ユーザーやロボット(人工知能)へ権限委譲することが,読者の態度にどのような影響を与えるのかを,実験を通して明らかにする。
近年,ニュース番組が,個人撮影の動画をニュース映像として放送するケースが急増している。スマートフォン普及や, SNS の利用者拡大に伴い,大手メディアが,個人発信のコンテンツを活用する場面はますます増えると思われる。さらに,ユーザーだけでなく,人工知能による記事制作・選択の可能 性ができてきた。
こうした中,これまで,新聞紙とウェブ上の記事とのカニバリ ゼーションなど多様な研究がなされてきたが,ウェブ上で発信されるニュース記事への,ユーザー参加やロボット利用,その評価に焦点をあてた研究はない。
本研究ではこの流れにも注目し,記者・ユーザー・ロボットがそれぞれニュースコンテンツ制作者であった場合と,コンテンツ選択者であった場合における,ユーザー態度を,実験を通して検証する。
本研究は,理論的にはもちろん,今後のコンテンツ制作や選択のあり方への示唆となり実務的にも貢献となるだろう。
>カンフェレンス・プロシーディングス Vol.4