member 2016.10.16

【口頭発表】田中祥子(修士)「ニュース記事制作・選択の権限委譲 :ユーザー・人工知能の参加が及ぼす影響」『マーケティングカンファレンス2016 オーラルセッション

会議名:
日本マーケティング学会 マーケティングカンフェレンス2016 オーラルセッション
早稲田大学(東京都新宿区)

報告日:
2016年10月16日(日)

要約 :

 新聞の発行部数や雑誌・書籍の販売額が下がり続けている。さまざまな情報を無料で閲覧できるインターネットの情報サイトが増え,情報を有料で提供するというコンテンツビジネスの根幹が揺らいでいる。中でも,社会で起きた出来事を伝える「ニュース」は無料で配信されることが増えただけではなく,これまで新聞社の記者やジャーナリストが手掛けてきた記事を,読者であったユーザーや,人工知能が担うなど提供過程にも大きな変化が生じている。
 本研究では,ユーザー・イノベーションに関する研究を援用し,異なる分野の記事,功利的な経済ニュースと情緒的な社会ニュースについて,それぞれ提供者が記者・ユーザー・人工知能であった場合のニュースに対するユーザーの製品態度,購読意向,企業態度を実験により明らかにした。本研究より得られた知見は,以下の3点である。1点目は,分野は社会ニュースが態度に正の影響を与える。2点目は,提供方法は,制作より選択が,態度に正の影響を与える。3点目は,提供者においては,ユーザー参加が製品態度,購読意向,企業態度に正の影響を与えるわけではないということである。

キーワード :
ニュース、スマートフォン、人工知能、アプリ、キュレーション

田中祥子(2016)「ニュース記事制作・選択の権限委譲 :ユーザー・人工知能の参加が及ぼす影響」『日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス』Vol.5、pp.222-240.

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