member 2017.10.22

【口頭発表】大森友子(修士)「なぜ、ファッド群が起こるのか:腐女子の質的研究」『マーケティングカンファレンス2017 オーラルセッション』

会議名:
日本マーケティング学会 マーケティングカンフェレンス2017 オーラルセッション
早稲田大学(東京都新宿区)

報告日:
2017年10月22日(日)

要約 :

 本稿の目的は,なぜ,ファッド群が発生するのかを腐女子の質的調査を通して明らかにすることである。ファッドとは,非常に寿命の短い一時的な流行のことで(Solomon 2014),ともすればあまり意味のないものとみなされてきたが,インターネットの普及によって人々は趣味などの情熱を傾ける対象を通してコミュニティを形成するようになり,流行は国民の誰もが知っているファッションから特定のコミュニティのみに拡散するファッドへと変化してきており,ファッドは無視できない現象になっている。Best(2005)は特定のコミュニティにおいて,ファッドが何度も繰り返し起こる現象をファッド群と呼び,ファッドを連続する現象と捉えたが,なぜファッド群が発生するのかは明らかにされていない。本稿では,トリクルダウン理論を援用してファッドの流行サイクルが消費者同士のインタラクションの不協和によって起こることを「腐女子」へのインタビュー調査を通じて明らかにした。

キーワード :
ファッド、ファッド群、コミュニティ、トリクルダウン

大森友子(2017)「なぜ、ファッド群が起こるのか :腐女子の質的研究」『日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス』Vol.6、pp.49-60.

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