左は本條晴一郎、右は石井淳蔵学会長
受賞名:
日本マーケティング学会 オーラルセッション2016 ベストドクターコース賞
受賞報告:
「消費者によるイノベーションに対するネットワークの効果」
会議名:
日本マーケティング学会 マーケティングカンフェレンス2016 ポスターセッション
早稲田大学(東京都新宿区)
報告日:
2016年10月16日(日)
要約 :
価値共創の時代が到来すると共に,消費者は購買者としての役割を果たすだけではなく,自身が製品の創造・改良に関わるユーザーイノベーターとしての役割も果たすようになった。本研究では,消費者がイノベーションを実現することに対し,他の消費者とのコミュニケーションがどのような寄与を果たすかを調べた。大規模なインターネット調査を用い,革新的企業家の機会認識研究を援用した実証研究を行った結果,他者とのネットワーキングによる幅広い情報取得行動は,イノベーションを実現する可能性に対してはネガティブに働く一方,実現されたイノベーションが新機能を含む可能性に対してはポジティブに働くことが見出された。消費者間の相互作用は,消費者イノベーションの可能性を減じる一方,消費者イノベーションの質には寄与することが示されたといえる。
キーワード :
ユーザーイノベーション、ネットワーク、コミュニケーション、消費者行動、マーケティングリサーチ
本條晴一郎(2016)「消費者によるイノベーションに対するネットワークの効果」『日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス』 vol.5、pp.452-453.