西川英彦(2006)「仮想経験における顕示的消費」石井淳蔵・水越康介編『仮想経験のデザイン:インターネット・マーケティングの新地平』有斐閣、pp.332-348
第13章「仮想経験における顕示的消費」をはじめ、第8章「仮想経験を創発する臨場性:Habboホテル」、第10章「ポータル・サイトと融合する仮想経験ビジネス:ヤフー・アバター」を執筆しました。
本書は、インターネットの世界における消費活動の意味を、豊富なケースと理論的検討の両面から解明する意欲作です。ネット・コミュニティをいかに持続させるかという視点に立ち、新たなビジネス・モデルの確立と仮想経験に基づくコミュニケーションの可能性を探りました。
目次
序 章 ネット・コミュニティの新しい地平:純粋コミュニティと仮想市場(石井淳蔵)
第1部 ネット・コミュニティの新地平
第1章 成長を模索する同窓会サイト:校友録とアイラブスクール(坂下玄哲・柳到亨・張智利)
第2章 メタ・ネタ・コミュニケーションの「秩序」:2ちゃんねる(棚橋豪・水越康介)
第3章 仮想経験ビジネスの萌芽:富士通Habitatとweb拍手(水越康介・田村直樹)
第4章 コミュニケーションを誘発するブログ・サイト:livedoor Blog(坂下玄哲・森口直子)
第5章 現実とネットが交差するSNS:mixi(水越康介・前中泉)
第2部 仮想経験のデザイン
第6章 仮想経験ビジネスへの挑戦:Cafesta(水越康介・山本奈央)
第7章 恋愛の仮想経験:愛情公寓:iPartment(水越康介・林雅菁)
第8章 仮想経験を創発する臨場性:Habboホテル(西川英彦・日高優一郎)
第9章 韓国で開花した仮想経験ビジネス:Cyworld(金雲鎬)
第10章 ポータル・サイトと融合する仮想経験ビジネス:ヤフー・アバター(西川英彦・吉田満梨)
第3部 仮想経験の論理
第11章 ネット・コミュニティを支える日常の論理:普遍性と特殊性(松井剛)
第12章 つながりをもとめるネット・コミュニティ(岸谷和広)
第13章 仮想経験における顕示的消費(西川英彦)
第14章 象徴的交換の論理からみる仮想経験(水越康介)
第15章 仮想経験が拡充するネット・コミュニティのビジネス・モデル(栗木契)
終 章 持続するネット・コミュニケーション(水越康介)