paper 2017.3.31

「共創志向と競争志向は、ユーザー・イノベーションに有効か」『マーケティングジャーナル』

要約:
 本研究の目的は,ユーザー・イノベーションが生まれるイノベーション・コミュニティ,なかでも共創しつつその成果を活用して競争するミニ四駆のコミュニティを対象に,共創・競争志向と,ユーザー・イノベー ションとの関係を実証的に明らかにするものである。本研究の発見としては,両志向は,ユーザー・イノベー ションの質・量・活用という成果に対して異なる影響を与えていたことである。競争志向は,ユーザー・ イノベーション活用の成果(競技成績)に正の影響を与え,一方の共創志向は,ユーザー・イノベーショ ンの質(機能性)に正の影響を与えていたが,ユーザー・イノベーションの量(回数および発生の有無) に影響を与えてはいなかった。競争志向が低い場合にのみ,共創志向はユーザー・イノベーションの量に正の影響を与えていた。さらに,先行研究の整理によって,イノベーション・コミュニティを,非競争・ 開発型,非競争・活用型,競争・開発型,競争・活用型と4類型化したことも本研究の成果である。

キーワード :
イノベーション・コミュニティの4 類型,共創,競争,コーペティション,ユーザー・コミュニティ

大久保直也・西川英彦(2017)「共創志向と競争志向は,ユーザー・イノベーションに有効か :ミニ四駆のイノベーション・コミュニティ」『マーケティングジャーナル』Vol.36 No.4、pp24-39.

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