Hidehiko Nishikawa, Martin Schreier, Christoph Fuchs, and Susumu Ogawa(2017) ” The Value of Marketing Crowdsourced New Products as Such: Evidence from Two Randomized Field Experiments,” Journal of Marketing Research, Vol. 54, No. 4, pp. 525-539.
キーワード:
クラウドソーシング、アイデア創造、ユーザー関与、新製品、新製品開発、顧客中心イノベーション
「クラウドソーシング新製品を表示してマーケティングする価値:ランダム化された2つのフィールド実験による証拠」
要約:
企業は、社内デザイナーによる成果を補うため、ユーザーコミュニティーに新製品のアイデア創出を求めるクラウドソーシングをますます実践している。イノベーション研究者がクラウドソーシングの客観的確証を分析する中で、単にデザインの源泉を顧客にプロモーションするだけで、製品売上を増加させると指摘する本研究は、独創的である。2つのランダム化されたフィールド実験を通した発見は、クラウドソーシング新製品を、それとしてラベリングする、つまり「顧客アイデア」として製品をプロモーションすることは、デザインの源泉を示さないものに比べて、実際の市場成果を最大20パーセントまで増加させる。コントロールされた2つのフォローアップ研究は、2つの異なる消費財領域(食品、エレクトロニクス)において見られる影響が、「品質推測」に起因していることを明らかにする:消費者は、「顧客アイデア」製品を、より効果的に自らのニーズに対処しているアイデアに基づいていると認め、クラウドソーシングは有望な新製品を生み出すことに長けていると考えるのだ。
キーワード:
クラウドソーシング、アイデア創造、ユーザー関与、新製品、新製品開発、顧客中心イノベーション